こんにちは、イラストレーター・マンガ家のキスガエ(@kisugae)です。
みなさんは人物の絵を描いている時、こんな困ったことはありませんか?
- ポーズの資料探しに時間を取られてしまう
- 人体の比率が狂ってしまう
- 煽りや俯瞰の構図だと、上手く描けない
- 絡みの構図が上手く描けない
- 躍動感のあるポーズが描けない
私は特に、長時間描いていると人体の比率がよく分からなくなってしまう時があります。
時間を置いて見ると違和感に気付けるのですが、できればすぐに気づきたいところ…。
そこで、これらの悩みを解決するべく、作画資料用にデッサン人形がほしい!と思いました。
figma archetype next を購入
そんな時に見つけたのが、マックスファクトリーの『figma archetype next』。
私が普段描く等身にかなり近く、ちょうど再販も行われていたので購入してみました。
ちなみに私は、2021年7月に発売された【2次再販分】を購入しました。
値段は、公式サイトによると3,300円 (税込)で販売されているようです。(※2021年10月現在)
高額転売や海賊版もかなり出回っていますので、ご注意ください。
ちなみに、初販は2016年、再販が2018年、そして2次再販が2021年に行われています。
人気が高いモデルのようで何度も再販されていますので、もし売り切れていたとしても、待てばまた購入できるようになるかもしれません。
公式商品詳細ページ
figma archetype next:she flesh color ver.(女ver.)
figma archetype next:he flesh color ver.(男ver.)
購入レビュー・感想
まず最初に届いた感想です。
何もポーズを付けない状態が以下の画像ですが……
………僧帽筋、浮きすぎじゃない???
広告や商品ページのサンプルだと変に思わなかったのですが、実際はかなり浮いています。
おそらく腕を可動させる時の都合で、こうなっているのだと思います。
私としては、腕を動かした状態だと違和感はあまりないし、全体の流れや比率の把握をするために使用したいと思っていたので許容範囲でした。
大きさについて
フィギュア本体のみ(台座なし)の大きさはこちら。
女ver…約135mm
男ver…約140mm
※頭のてっぺんからつま先までの長さ
手のひらくらいの大きさなので、机に置いても全く邪魔じゃありません。
作画中、悩んだ時にはすぐに手にとって確認することができます。
可動域について
可動域は、悪くはないけどすごく良いわけでもない…といった感じでしょうか。
体のラインが綺麗なので、立った状態のポーズは魅力的なのですが、惜しい部分が結構ありました。
一番惜しいと思ったのは、かがんだ状態のポーズです。
骨盤に阻まれて脚があがらず、体育座りやあぐらは下記が限界でした。
腕や脚を組むポーズも難しかったです。
軽く組む程度ならいいのですが、がっつり絡ませるというのは無理でした。
ただ、反るのは結構いけます。躍動感◎。
続いて顔の可動域についてです。
顔と首はつながっていて、ほぼ動かせません。
ですので首だけで言うと、横方向と縦方向は動かせますが、傾けることはできません。
頭・上半身・下半身の大きな3つの部位については、横方向に360°回すことができます。
ただ、壊れそうな感じがしたので、あまりゴリゴリ回さない方がいいです。
その他のポーズについては、公式特設サイトからご覧になれます。
たくさん写真があるので、とても参考になると思います。
figma archetype next 公式特設サイト
付属品について
- 手のパーツ×2種類
- プラスチックの台座
- 密閉袋(本体と付属品がすべて入る大きさ)
本体以外だと、上記3つが中に入っていました。
台座は、モデルの背中部分に空いている穴に刺して使います。
安定はしますが、プラスチックで軽いので、重心に気を付けないと倒れてしまいます。
ちなみに台座なしでも、モデルは自立します。
しかし台座がないと倒れやすいので、私は基本的に台座に付けっぱなしで使っています。
総評
良かった点
・手のひらサイズで、机の上に置いても邪魔にならない。
・値段が手ごろ。(3,000円)
・関節が柔らかく、動かしやすい。
・フィギュアのスタイルが良いので、絵にした時にさまになりやすい。
悪かった点
・腕や脚は、がっつり組むことはできない。
・強めに関節を動かすと、取れてしまうことがある。(すぐにはめ直せます)
私としては、結構満足しています。
腕や脚が組みづらいのはマイナスポイントですが、値段の低さ、モデルのスタイルの良さ、サイズ感はかなり気に入っています。
その他のオススメ
・東亜重工製 合成人間 1/12スケール
可動域がもっとある方が良い!という方は、こちらも検討してみるといいかもしれません。
今回記事にしたものよりも可動域が高いです。(私は未購入ですが、知人に触らせてもらいました)
このフィギュアをデッサン人形として使っているクリエイターは多いです。
近々再販もする予定みたいなので、ぜひチェックしてみてください。
・超柔軟性シームレス女性素体 1/6スケール
※こちらは台座と頭はついていませんので注意。
関節部分や人間の柔らかさがリアルなものがいい!という方には、こちらがオススメです。
特に、腕で胸を押し上げるポーズなど、かなりリアルで色っぽく表現できます。
私も購入して、しばらく使っていました。
間違いなくオススメではあるのですが、私が購入したのは1/6スケールとちょっと大きめで、机の上に飾っておくには邪魔になってしまい、めったなことがないと取り出さなくなってしまいました。
また、シリコン製なので汚れが付着しやすいです。
たまに手入れが必要です。
最後に
以上どうだったでしょうか?
初めてのレビューで至らない点もあったかもしれませんが、少しでも参考になれば幸いです。
こちらのフィギュアを利用して描いたイラストや漫画は、TwitterやHPから見ることができます。
気になった方覗いていただけると、大変嬉しいです。
マンガが落ち着いたら、本の装画の仕事がしたいです!!!#欲望はぜんぶ口に出したほうが仕事につながる pic.twitter.com/cnNhsyqLnN
— キスガエ (@kisugae) July 5, 2023
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